明秀日立生のリアルな日常

8人の生徒の「自分らしさ」を感じる日常を紹介します

石橋 鞘さん

3年・横浜市立旭北中出身

文武両道は自分の明日のため

サッカー部に所属する石橋さんは、日々、勉強にも力を入れています。
練習と授業の間に設けられた、
昼休みに行われる自主的に参加できる「特別課外」にも積極的に参加。
そこにはある理由がありました。

「昼食をとってからすぐに昼の数学の特別課外に参加しています。数学はできてるほうだと思うのですが、この課外は積極的に学ぼうとしている人たちが集まっているのでスピード感がすごい。でもだからこそ前へ進んでいる感覚がありますね。授業が終わると放課後はすぐに部活なので、この時間に学べるというのはありがたいです。サッカーで全国で戦い、大学でもサッカーを続けることが目標なのですが、そう思って取り組んでいる人たちが全国にはたくさんいる。サッカーを続けるためにも勉強で進路を選ぶことができれば可能性が広がります。だから、しっかり勉強をしていきたい。もちろん両立は大変です。寝る時間を削るのか、遊びの時間を減らすのか…、やりくりをしっかりしてどちらも成果を出す。その取り組みってきっとサッカーにも活きてくると思っています」

がんばる人の学びたい気持ちを最大限サポート

自主的な「学びたい」という思いに応えるため、明秀日立では仕組みでも気持ちでも応えていますが、お昼休みの『特別課外』もそのひとつ。得意教科をさらに伸ばしたいという人から部活との両立で放課後に勉強の時間が取りづらいという石橋さんのような事情を持つ人にも喜ばれています。自主的に集まった人たちですから、担当する先生もその思いに応えるべくさらに気合が入り、熱気も自然に高まる時間です。

卯木遥奈さん

3年・勿来一中出身

伝える力、進む力

教育の道に進むべく目標に向かって
勉強を続ける卯木さんですが、
もうひとつ熱心に取り組んでいることがあります。
それは『弁論』。
全国大会でも高い評価を得ました。
その裏には技術だけではない強い思いと
先生のサポートがありました。

「中学の時に生徒会長を経験。人前に出ることが多く、そこで “伝える” ことの大切さを痛感しました。人に何かを伝えることってすごいことだと思うんです。私にはなかなかできないことでした。そこで出会ったのが弁論でした。後押ししたのは海外での経験。日本と現地の教育のありかたの違いに触れたことです。いろいろな考え方や歴史があって、それを学び伝え合うことで本質に近づける。だから世界中の人と議論することができるようになりたいんです。弁論を通じて日々のニュースにより多く触れるようになりましたし、語学も積極的に勉強しようという意欲が高まっています。性格的には頑固なんですが…他の弁士の方からもいろいろ吸収できるようになりました。そして、なにより個人的な活動なのに放課後も熱心に指導してくださる先生にも感謝です」

授業だけじゃない。「やりたい」に徹底的に寄り添う

「指導や教えるという気持ちではなく、一緒に試行錯誤で。卯木さんと同様、私自身も学びの連続です」と話すのは担任の柴田一生先生。勉強以外の自主的な活動でも時間が許す限り取り組みを助けたい。それが明秀日立の先生たち。弁論は話す技術だけを競うものではありません。日々ニュースや情報に触れあい、探求心をもってさまざまなことを見ること。つまりこれも広い意味では課外授業と言えるのかもしれません。卯木さんは先生とともに生きる上で大切な力もつけていきます。

宮川陽菜さん

2年・勿来一中出身

週1回2時間のオアシス

美しい所作でお茶を入れた宮川さん。
学業優先で中学の時に取り組んでいた
陸上・短距離から離れていましたが、
その真逆とも思える茶道という部活で
新しい自分を見つけたと言います。
忙しい毎日の中、どのような発見があったのでしょうか。

「私の茶道部での活動は週1日、放課後の2時間。勉強の合間のわずかなですが、本当に楽しくて。活動日は授業も普段より短く感じられるぐらい集中できます。メンバーは2年生5人。みんな、すっごく仲が良くて、部活終わった後にご飯を食べに行ったりもしますね。中学の時は陸上部で短距離の選手でした。ただ明秀日立に入って部活として陸上をするかどうかは迷っていて、結局、勉強中心にすることにしていました。そんなある日、たまたま茶室の前を通った時に先輩方がすごく楽しそうにしていて、雰囲気もいいなって。それで始めることにしたんです。ほんとたまたまなんですよ。まあ、普段から積極的な性格だから飛び込めたのかもしれませんけど(笑)。お点前は準備も含めて真剣。そして楽しい時間もある。この茶室での週2時間が、私にとってとても貴重なんです」

高校生活のメリハリに、気づきに。多彩な部活動

「2年生から入ってくる人もいますし、部員でなくても気軽にお茶を飲みに来られる。カフェ的な感じですね」と宮川さん。実は茶道部には、中学校時代、テニス部やサッカー部などの他の部活動で活躍していた部員もいるのだそうです。全国トップレベルであったり、将来この道に進みたいという部活があっても学業などを優先して諦めた人たちが、自分のペースで関われる活動に参加する。こうした選択ができるのも明秀日立らしさです。

鈴木伊織さん

2年・駒王中出身

挑む。だから面白い

国立の最難関大学を目指して学業に徹底的に取り組む鈴木さん
通常の授業を大切にしながら、
人気・実力ともにハイレベルな予備校講師による
「プレミアム課外」でさらに学力を高めています。

「通常の授業は基礎的なことに徹底して取り組み、プレミアム課外では応用問題に取り組んでいます。最初は解いたことがない問題に戸惑い、得意教科でさえ自信を失いかけましたが『わからなくてもいい。できないことが前提で取り組んでほしい』という講師の方の狙いを理解してからは、自分の実力もぐっとあがっているように感じます。わからない前提でも取り組みを続けていると、次第に解き方がわかってくるんです。講師の方は、本当に僕たちに実力を身につけてほしいといろいろな工夫もしていただいていて、それにめちゃめちゃフレンドリー(笑)。兄も明秀日立で、『プレミアム課外はいいよ』って聞いていましたがその通りでした。目標の大学に合格するためのハードルは高いですが、講師の方の気持ちに応えたいです」

全国トップレベルの受験指導『プレミアム課外』

素晴らしい講師陣を迎え “学内で学べる予備校” として明秀日立名物の受験対策プログラム『プレミアム課外』。日立にいながらにして全国の同世代の受験対策に対する壁、悩み、進み具合、最新の対策を体感する機会でもあります。担当する講師の一人である浅見先生は「時々刻々と変化する受験対策。全国の受験生のリアルを感じていただきたい」と言います。そして「このプログラムを通じて未知の経験をすることで自分の個性や可能性に気づいて欲しい」。受験対策であることはもちろん、自分の将来を切り開くための挑戦でもあります。

盧 世心さん

3年・磯原中出身

一緒も、それぞれも。

勉強や学習というのは、やり方や捉え方によって
趣味ともいえる楽しいものに変わるようです。
盧さんとクラスメートの放課後の自主学習は、
まさに、遊び心満載の楽しい時間。
自然に先生も巻き込まれて、
なにかイベントの打ち合わせのような盛り上がりに。

「1年生から仲良くしていた3人で放課後に勉強しています。最初は一人でしていましたけど、次第に3人で取り組むようになりました。なんだか遊びに行くよりもここで勉強しているほうが楽しいんです。メリットは苦手な教科を助け合えること。私は日本史、2 人は英語と数学が得意。力を貸すときは自分自身の学びにもなります。特にここをやろうと決めて取り組んでいるわけではなく、そのときにわからないことをみんなで共有して、それでもわからなければ先生に聞く。自分たちは先生とも仲が良いので、先生にすぐ来てもらえる職員室横のオープンスペースを使っています。すごく助かります。といっても、疲れたなというときはそれぞれ帰りますし、学校でずーっと一緒だから休みの日はそれぞれ。みんな自由な感じで、それがいいんですよ」

自分のスタイルに合わせて選べる豊富なスペース

盧さんたちの担任・阿久澤里彩先生。女子サッカー部の顧問でもあり多忙な日々を過ごしていますが放課後の自主勉強にはつい顔を出してしまうそうです。「ふだん3人を教えていない先生たちも、すっかり助けてくれるようになって」と笑顔。職員室横のオープンスペースを選んだのは正解のようです。教室以外にも、明るいオープンスペースや図書室をはじめ勉強のスタイルに合わせて使えるスペースを豊富に用意しています。

岩井桜瀬さん

2年・駒王中出身

厚くて高い壁。でも下は見ない

全国での戦いを繰り広げる運動部、
各分野で高い評価を受ける文化部。
明秀日立の部活動は躍進を続けています。
そこには日々の積み重ねがあり、
それは決して楽しいことばかりではなく、
くじけそうな気持ちとの闘いも。
それを乗り越える岩井さんの思いとは?

「小学生のころ、明秀日立サッカー部のはじめての全国高校サッカー選手権大会進出を見ました。全国レベルでもタフなスタイルに衝撃を受けて、ここでやるんだ!って決意しました。ただ、チームの目標は全国大会に出ることではなく、日本一。日立以外からもすごい人たちが集まっています。練習もレベルが高い。“普通の” 部活じゃない。正直にいえば思い通りにいかないことの連続で……。でも僕は日立出身。中学も明秀日立の隣。ここで日立出身の自分ががんばることで、もっと地元の方々に応援していただけるんじゃないか。そう思うと立ち向かっていけます。それから同じクラスにはサッカー部以外にも全国で戦う部活の仲間がいて、お互い刺激を受けていて、この雰囲気もがんばろうという気持ちにさせてくれますね」

躍進する部活動。でも大会での成績より大切なこと

サッカー部のコーチである伊藤真輝先生は、明秀日立の OB。「サッカーに集中して取り組める環境を整えてあげるのはもちろんですが、将来サッカーから離れてもちゃんと前に進んでいけるようにしてあげたいんです」と卒業後や多様な進路を見据えた指導を心がけています。実際プロリーグでがんばる OB はもちろん、大学でサッカーを続けた後、技術者など違う才能を活かして活躍する OB など多彩な進路。そう、部活での指導は同時に、一人の人として自分を見つめてもらい、気づきを見出してもらうことでもあるのです。

山内聖菜さん

3年・大久保中出身

日立とつながる、その先へとつなげる

地元日立でボランティア活動に参加。
地域に根差した課外活動で、
コミュニケーション能力、写真の撮り方も学んでいる。
山内さんが今取り組んでいるのは「日立」との関係。

「生まれ育った日立が好きなんです。地元のお祭りに参加しているとその思いが強くなります。ということもあり日立で行われる、高校生が歌やダンス、科学実験の結果などを発表するイベントの裏方スタッフとしてボランティアで参加もしています。受付、出演者のリレーション、舞台の照明など多岐にわたりますがとても楽しい。今、自己探求課外で取り組んでいるのは、日立で素敵な活動をされていたり内面の “かっこいい人” を探して紹介すること。その流れでコミュニケーション力や、写真の撮り方などいろいろなことに関心が広がっています。クラスに台湾出身の友達もいるので東アジアの語学も学びたい。好きな日立を、私を通していろいろな人につなげていくことで、もっと日立を面白くしたいんです。明秀日立で学んでいるから実現できることかなと思います」

課外活動で学ぶ。地域ともつながる

山内さんが取材をしたコーヒースタンド『GENKAN』の神定佑亮店長は、実は明秀日立 OB。山内さん同様「生まれ育った日立でなにかしたかった」という思いから、こだわりのお店をオープン。まさに山内さんが言うところの「かっこいい人」。さらに日立のこれからのためにということで月に1度、明秀日立で特別講座を持つことに。明秀日立から日立へ、日立から明秀日立へ。人と人との交流によって、将来社会に出たときのための、机の上だけでは得られない体験ができます。

岡 祿さん

3年・日高中出身

教室でも日立でも。学びの場は自由だ

山内さんが取材したコーヒースタンド『GENKAN』の
2階にあるコワーキングスペース。
ここで日々、自習をする岡さん。
時と場合、自分のペースや心地よさにあわせて勉強の場を変えることで
目に見えて効果が上がっているのだそうです。

「1年の秋ごろからクラスの友人と、学校の帰り、夜まで勉強できる場所を探していました。放課後19時までは学校で勉強できるのでありがたいんですが、家に帰るまでもう少し集中できる、また便利な環境で勉強したいと考えていました。そこで出会ったのがこの場所。コンセント、WiFi などが無料で使えますし、地元企業のサポートで設置されている個室スペースとオープンスペースを適宜使い分け。 22 時まで使えるのもありがたいです。周りに人がいて、それぞれ過ごしているというのも意外と程よいといいますか、いい雰囲気。この場所を見つけてから、学校の授業、学校での放課後に加えて、自分のペースで勉強ができる場があることで、効率が上がっている実感があります。電車通学ですが、日立という場所を含めて明秀日立を選んでよかったです」

日立というフィールドで学びも通学も楽しく

大学生、社会人が使うというイメージもあるコワーキングスペースですが、明秀日立生は上手に取り入れています。他にも岡さんが利用している日立市の施設『教育プラザ』など学校以外の学習の場が日立にはあります。また、コーヒースタンド『GENKAN』のような新しい店も生まれはじめ、2023年にオープンしたばかりの商業施設『ヒタチエ』には県内最大級の『無印良品』が出店するなど、今、日立には新しい風が吹いています。日立駅と学校は無料シャトルバスでつながり、アクセスも充実しています。