明秀日立生のリアルな日々

私たちは「    」だけじゃない

 ともに 3 年生の二人。進路の目標も定まってきました。鈴木さんは大学では経済を、宮川さんは小学校の教諭を目指して、そのために進学先も絞り、受験対策も本格化。
 二人とも手ごたえはありつつもこんな悩みが…。
 宮川さんが「集中力が続かない。ぶつかっていやなことがあるとほっといてしまうことがあります。やってもやっても忘れちゃう(苦笑)」といえば鈴木さんも「一緒です。わからないところを飛ばしちゃって…。今、英検にも取り組んでいてそこで必要になってようやくやり直し」。特に不得意な科目で起こりがちだという二人ですが、助けになっているのはクラスメートや仲間の存在なのだとか。

 「一人じゃわからないことも多いので、友達と苦手なところはお互い協力し合って、話し合って進んでいくこともあります。あとノートの作り方が上手な人がいるので参考にしています」(宮川さん)。
 「そう、確かにちゃんと進んでいる人はノートの作り方もうまい。私は基本的には苦手が多いんですが(笑)、英語や日本史は得意になりつつあるので苦手な友人には教えられるように。そのことで自分にとっても復習、定着になりますね」(鈴木さん)。

 志望校目指して忙しい毎日ですが、だからこそ取り組んでいることもあります。
 鈴木さんはボランティア活動。目を輝かせながら「好きなんです」と高らかに。「特に青少年に向けたこと、こども食堂のような活動。経済系の学部に進むことでより良いものになるようにとも思っています」。
 宮川さんは茶道部。「勉強の邪魔ではなくむしろ切り替えができる大切な時間です」。ともに、そこには仲間がいて、話し合ったり助け合ったりができる。1人よりももっと強く、遠くへ。

 教室に集まってくれたのはそれぞれ高いレベルの進学を狙う1年生~ 3 年生。学年が違えば実感も変わる。それぞれに今の想いを聞きました。
 枝村さん:1 年生でまだ授業は受け始めたばかりですが、授業スピードにもついていけていますし、クラスの雰囲気も良くとても楽しく取り組めています。授業も高校生活も意外と早く慣れました。出身は北海道の札幌。東京・神奈川の大学にいくためにどうしようかと思っていたのですが、日立の近くに祖母の家があるので、そこから通える明秀日立に決めました。

 生駒さん:2 年になってもいろいろな悩みがあります。特に明秀日立を選んだ理由はなくて、実は第一志望に落ちてしまって、私立で家から近いところということで決めて……。正直言えば、第一志望に合格していたらと思うこともあります。ただ、授業は楽しい。正解はわからないけれど、今は自分が満足できるレベルの理学部系の大学に合格できるよう、進んでいくだけですね。

 鈴木さん:3 年まで順調にこれたかなとは思います。ただ 3 年になって “時間がない” なって感じています。特別新しいことというわけではないのですが、やることが増えた。いや、やれることが増えたという感じでしょうか。その中で志望校、学部も見えてきました。課題は……やっぱりさぼり癖ですね(笑)。1 年生からなかなか治らないかなあ。

 休み時間の教室はとても賑やか。「いや普段はもっとです」と笑う中山さん。中山さんと杉内さんのクラスはサッカー、陸上など運動部のメンバーが多くいます。
 杉内さんは「他の部活の人も僕らの試合のライブを見てくれる。ライバル視ではないですが、お互い大会で結果が出ると刺激になります」と言います。さらに「一番遠くで大阪から」(杉内さん)と、出身地もあわせていろいろなカルチャーが混ざり合います。

 小野﨑さんのクラスは茶道部や美術部などの文化部が多い。「運動系が多いクラスは元気だなぁ」と笑顔。今は受験に向けて部活はお休み中ですが「受験勉強についてもクラスみんな応援しあっているのでがんばれます。部活をお休みして勉強できる時間が増えているので言い訳できないですね」。
 中山さんは「そう、部活の刺激だけではなく、同じ立場同士なので勉強も助け合える。3 年になって焦り始めた感じもありますが仲間と乗り切っていきたい。大学ではソフトテニスは続けず、建築を学びます」。

 続けて杉内さん。「僕も志望は建築系。部活を続けるかどうか悩んでいるところです。サッカーで進路を決めるのではなく勉強で進みたい。サッカーはそのあとについてくる」。
 2年生の村山さんも頷きます。「私のクラスはサッカー部をはじめ男子もいるんですけど、お互い補いあう。理系科目が難しくてわーっとなることもあるけど、ここってどういうことって確認しあっています」。クラスで部活と両立する仲間と良い関係が続いているようです。

宮川陽菜さん

3年・勿来一中出身

週1回2時間のオアシス

美しい所作でお茶を入れた宮川さん。
学業優先で中学の時に取り組んでいた
陸上・短距離から離れていましたが、
その真逆とも思える茶道という部活で
新しい自分を見つけたと言います。
忙しい毎日の中、どのような発見があったのでしょうか。

「私の茶道部での活動は週1日、放課後の2時間。勉強の合間のわずかなですが、本当に楽しくて。活動日は授業も普段より短く感じられるぐらい集中できます。メンバーは2年生5人。みんな、すっごく仲が良くて、部活終わった後にご飯を食べに行ったりもしますね。中学の時は陸上部で短距離の選手でした。ただ明秀日立に入って部活として陸上をするかどうかは迷っていて、結局、勉強中心にすることにしていました。そんなある日、たまたま茶室の前を通った時に先輩方がすごく楽しそうにしていて、雰囲気もいいなって。それで始めることにしたんです。ほんとたまたまなんですよ。まあ、普段から積極的な性格だから飛び込めたのかもしれませんけど(笑)。お点前は準備も含めて真剣。そして楽しい時間もある。この茶室での週2時間が、私にとってとても貴重なんです」

高校生活のメリハリに、気づきに。多彩な部活動

「2年生から入ってくる人もいますし、部員でなくても気軽にお茶を飲みに来られる。カフェ的な感じですね」と宮川さん。実は茶道部には、中学校時代、テニス部やサッカー部などの他の部活動で活躍していた部員もいるのだそうです。全国トップレベルであったり、将来この道に進みたいという部活があっても学業などを優先して諦めた人たちが、自分のペースで関われる活動に参加する。こうした選択ができるのも明秀日立らしさです。

鈴木伊織さん

3年・駒王中出身

挑む。だから面白い

国立の最難関大学を目指して学業に徹底的に取り組む鈴木さん
通常の授業を大切にしながら、
人気・実力ともにハイレベルな予備校講師による
「プレミアム課外」でさらに学力を高めています。

「通常の授業は基礎的なことに徹底して取り組み、プレミアム課外では応用問題に取り組んでいます。最初は解いたことがない問題に戸惑い、得意教科でさえ自信を失いかけましたが『わからなくてもいい。できないことが前提で取り組んでほしい』という講師の方の狙いを理解してからは、自分の実力もぐっとあがっているように感じます。わからない前提でも取り組みを続けていると、次第に解き方がわかってくるんです。講師の方は、本当に僕たちに実力を身につけてほしいといろいろな工夫もしていただいていて、それにめちゃめちゃフレンドリー(笑)。兄も明秀日立で、『プレミアム課外はいいよ』って聞いていましたがその通りでした。目標の大学に合格するためのハードルは高いですが、講師の方の気持ちに応えたいです」

全国トップレベルの受験指導『プレミアム課外』

素晴らしい講師陣を迎え “学内で学べる予備校” として明秀日立名物の受験対策プログラム『プレミアム課外』。日立にいながらにして全国の同世代の受験対策に対する壁、悩み、進み具合、最新の対策を体感する機会でもあります。担当する講師の一人である浅見先生は「時々刻々と変化する受験対策。全国の受験生のリアルを感じていただきたい」と言います。そして「このプログラムを通じて未知の経験をすることで自分の個性や可能性に気づいて欲しい」。受験対策であることはもちろん、自分の将来を切り開くための挑戦でもあります。

岩井桜瀬さん

3年・駒王中出身

厚くて高い壁。でも下は見ない

全国での戦いを繰り広げる運動部、
各分野で高い評価を受ける文化部。
明秀日立の部活動は躍進を続けています。
そこには日々の積み重ねがあり、
それは決して楽しいことばかりではなく、
くじけそうな気持ちとの闘いも。
それを乗り越える岩井さんの思いとは?

「小学生のころ、明秀日立サッカー部のはじめての全国高校サッカー選手権大会進出を見ました。全国レベルでもタフなスタイルに衝撃を受けて、ここでやるんだ!って決意しました。ただ、チームの目標は全国大会に出ることではなく、日本一。日立以外からもすごい人たちが集まっています。練習もレベルが高い。“普通の” 部活じゃない。正直にいえば思い通りにいかないことの連続で……。でも僕は日立出身。中学も明秀日立の隣。ここで日立出身の自分ががんばることで、もっと地元の方々に応援していただけるんじゃないか。そう思うと立ち向かっていけます。それから同じクラスにはサッカー部以外にも全国で戦う部活の仲間がいて、お互い刺激を受けていて、この雰囲気もがんばろうという気持ちにさせてくれますね」

躍進する部活動。でも大会での成績より大切なこと

サッカー部のコーチである伊藤真輝先生は、明秀日立の OB。「サッカーに集中して取り組める環境を整えてあげるのはもちろんですが、将来サッカーから離れてもちゃんと前に進んでいけるようにしてあげたいんです」と卒業後や多様な進路を見据えた指導を心がけています。実際プロリーグでがんばる OB はもちろん、大学でサッカーを続けた後、技術者など違う才能を活かして活躍する OB など多彩な進路。そう、部活での指導は同時に、一人の人として自分を見つめてもらい、気づきを見出してもらうことでもあるのです。

山内聖菜さん

令和5年度卒業生・大久保中出身

日立とつながる、その先へとつなげる

地元日立でボランティア活動に参加。
地域に根差した課外活動で、
コミュニケーション能力、写真の撮り方も学んでいる。
山内さんが今取り組んでいるのは「日立」との関係。

「生まれ育った日立が好きなんです。地元のお祭りに参加しているとその思いが強くなります。ということもあり日立で行われる、高校生が歌やダンス、科学実験の結果などを発表するイベントの裏方スタッフとしてボランティアで参加もしています。受付、出演者のリレーション、舞台の照明など多岐にわたりますがとても楽しい。今、自己探求課外で取り組んでいるのは、日立で素敵な活動をされていたり内面の “かっこいい人” を探して紹介すること。その流れでコミュニケーション力や、写真の撮り方などいろいろなことに関心が広がっています。クラスに台湾出身の友達もいるので東アジアの語学も学びたい。好きな日立を、私を通していろいろな人につなげていくことで、もっと日立を面白くしたいんです。明秀日立で学んでいるから実現できることかなと思います」

課外活動で学ぶ。地域ともつながる

山内さんが取材をしたコーヒースタンド『GENKAN』の神定佑亮店長は、実は明秀日立 OB。山内さん同様「生まれ育った日立でなにかしたかった」という思いから、こだわりのお店をオープン。まさに山内さんが言うところの「かっこいい人」。さらに日立のこれからのためにということで月に1度、明秀日立で特別講座を持つことに。明秀日立から日立へ、日立から明秀日立へ。人と人との交流によって、将来社会に出たときのための、机の上だけでは得られない体験ができます。

岡 祿さん

令和5年度卒業生・日高中出身

教室でも日立でも。学びの場は自由だ

山内さんが取材したコーヒースタンド『GENKAN』の
2階にあるコワーキングスペース。
ここで日々、自習をする岡さん。
時と場合、自分のペースや心地よさにあわせて勉強の場を変えることで
目に見えて効果が上がっているのだそうです。

「1年の秋ごろからクラスの友人と、学校の帰り、夜まで勉強できる場所を探していました。放課後19時までは学校で勉強できるのでありがたいんですが、家に帰るまでもう少し集中できる、また便利な環境で勉強したいと考えていました。そこで出会ったのがこの場所。コンセント、WiFi などが無料で使えますし、地元企業のサポートで設置されている個室スペースとオープンスペースを適宜使い分け。 22 時まで使えるのもありがたいです。周りに人がいて、それぞれ過ごしているというのも意外と程よいといいますか、いい雰囲気。この場所を見つけてから、学校の授業、学校での放課後に加えて、自分のペースで勉強ができる場があることで、効率が上がっている実感があります。電車通学ですが、日立という場所を含めて明秀日立を選んでよかったです」

日立というフィールドで学びも通学も楽しく

大学生、社会人が使うというイメージもあるコワーキングスペースですが、明秀日立生は上手に取り入れています。他にも岡さんが利用している日立市の施設『教育プラザ』など学校以外の学習の場が日立にはあります。また、コーヒースタンド『GENKAN』のような新しい店も生まれはじめ、2023年にオープンしたばかりの商業施設『ヒタチエ』には県内最大級の『無印良品』が出店するなど、今、日立には新しい風が吹いています。日立駅と学校は無料シャトルバスでつながり、アクセスも充実しています。

盧 世心さん

令和5年度卒業生・磯原中出身

一緒も、それぞれも。

勉強や学習というのは、やり方や捉え方によって
趣味ともいえる楽しいものに変わるようです。
盧さんとクラスメートの放課後の自主学習は、
まさに、遊び心満載の楽しい時間。
自然に先生も巻き込まれて、
なにかイベントの打ち合わせのような盛り上がりに。

「1年生から仲良くしていた3人で放課後に勉強しています。最初は一人でしていましたけど、次第に3人で取り組むようになりました。なんだか遊びに行くよりもここで勉強しているほうが楽しいんです。メリットは苦手な教科を助け合えること。私は日本史、2 人は英語と数学が得意。力を貸すときは自分自身の学びにもなります。特にここをやろうと決めて取り組んでいるわけではなく、そのときにわからないことをみんなで共有して、それでもわからなければ先生に聞く。自分たちは先生とも仲が良いので、先生にすぐ来てもらえる職員室横のオープンスペースを使っています。すごく助かります。といっても、疲れたなというときはそれぞれ帰りますし、学校でずーっと一緒だから休みの日はそれぞれ。みんな自由な感じで、それがいいんですよ」

自分のスタイルに合わせて選べる豊富なスペース

盧さんたちの担任・阿久澤里彩先生。女子サッカー部の顧問でもあり多忙な日々を過ごしていますが放課後の自主勉強にはつい顔を出してしまうそうです。「ふだん3人を教えていない先生たちも、すっかり助けてくれるようになって」と笑顔。職員室横のオープンスペースを選んだのは正解のようです。教室以外にも、明るいオープンスペースや図書室をはじめ勉強のスタイルに合わせて使えるスペースを豊富に用意しています。

卯木遥奈さん

令和5年度卒業生・勿来一中出身

伝える力、進む力

教育の道に進むべく目標に向かって
勉強を続ける卯木さんですが、
もうひとつ熱心に取り組んでいることがあります。
それは『弁論』。
全国大会でも高い評価を得ました。
その裏には技術だけではない強い思いと
先生のサポートがありました。

「中学の時に生徒会長を経験。人前に出ることが多く、そこで “伝える” ことの大切さを痛感しました。人に何かを伝えることってすごいことだと思うんです。私にはなかなかできないことでした。そこで出会ったのが弁論でした。後押ししたのは海外での経験。日本と現地の教育のありかたの違いに触れたことです。いろいろな考え方や歴史があって、それを学び伝え合うことで本質に近づける。だから世界中の人と議論することができるようになりたいんです。弁論を通じて日々のニュースにより多く触れるようになりましたし、語学も積極的に勉強しようという意欲が高まっています。性格的には頑固なんですが…他の弁士の方からもいろいろ吸収できるようになりました。そして、なにより個人的な活動なのに放課後も熱心に指導してくださる先生にも感謝です」

授業だけじゃない。「やりたい」に徹底的に寄り添う

「指導や教えるという気持ちではなく、一緒に試行錯誤で。卯木さんと同様、私自身も学びの連続です」と話すのは担任の柴田一生先生。勉強以外の自主的な活動でも時間が許す限り取り組みを助けたい。それが明秀日立の先生たち。弁論は話す技術だけを競うものではありません。日々ニュースや情報に触れあい、探求心をもってさまざまなことを見ること。つまりこれも広い意味では課外授業と言えるのかもしれません。卯木さんは先生とともに生きる上で大切な力もつけていきます。

石橋 鞘さん

令和5年度卒業生・横浜市立旭北中出身

文武両道は自分の明日のため

サッカー部に所属する石橋さんは、日々、勉強にも力を入れています。
練習と授業の間に設けられた、
昼休みに行われる自主的に参加できる「特別課外」にも積極的に参加。
そこにはある理由がありました。

「昼食をとってからすぐに昼の数学の特別課外に参加しています。数学はできてるほうだと思うのですが、この課外は積極的に学ぼうとしている人たちが集まっているのでスピード感がすごい。でもだからこそ前へ進んでいる感覚がありますね。授業が終わると放課後はすぐに部活なので、この時間に学べるというのはありがたいです。サッカーで全国で戦い、大学でもサッカーを続けることが目標なのですが、そう思って取り組んでいる人たちが全国にはたくさんいる。サッカーを続けるためにも勉強で進路を選ぶことができれば可能性が広がります。だから、しっかり勉強をしていきたい。もちろん両立は大変です。寝る時間を削るのか、遊びの時間を減らすのか…、やりくりをしっかりしてどちらも成果を出す。その取り組みってきっとサッカーにも活きてくると思っています」

がんばる人の学びたい気持ちを最大限サポート

自主的な「学びたい」という思いに応えるため、明秀日立では仕組みでも気持ちでも応えていますが、お昼休みの『特別課外』もそのひとつ。得意教科をさらに伸ばしたいという人から部活との両立で放課後に勉強の時間が取りづらいという石橋さんのような事情を持つ人にも喜ばれています。自主的に集まった人たちですから、担当する先生もその思いに応えるべくさらに気合が入り、熱気も自然に高まる時間です。