2学期始業式校長講話
                          写真:右 前田 峰朋(2年5組)
                             インターハイ出場の女子卓球部報告

          2学期 校長講話(趣旨)

 今年の夏は実に暑かったですね。8月16日,74年ぶりに国内最高気温を記録(40.09度)埼玉県熊谷市と岐阜県で記録しました。熱中症で亡くなられた方もいます。幸い,本校生徒には,事故等の報告もありません。諸君の元気な顔に会うことができて,何よりも嬉しく思います。皆さんが登校してくるこの日を待っていたところです。
 さて,夏休みの期間,特に三年生諸君は,自分の進路に向かって,夏休み期間,課外や校内推薦の面接に延べ22日も登校し本当によく頑張りました。学校推薦の就職は61名で第1次の就職試験に臨みます。進学は115名が校内推薦をクリアしました。また,一般受験する生徒もいますので,大学進学率は過去最高になると期待しています。これからの一日一日が大切です。今の夏の甲子園で優勝した佐賀北高校のように最後まで諦めないひたむきな姿勢に感動したことと思います。ひたむきな努力を期待しています。
 2年生ではインターンシップを実施しました。特に老人ホームの仕事を体験した本校生ですが,お別れにおじいさんやおばあさんに「また来てね」と涙ぐまれたそうです。感謝されるまでに仕事をした本校生徒を誇りに思います。
 運動部は,各部とも新チームで合宿を組み練習に励みました。その成果は,秋の試合で発揮して頂きたい。楽しみにしています。
 インターハイに出場した卓球部は,貴重な経験をし,大きく成長したことと思います。この後の報告が楽しみです。

 さて,終業式に, 諸君に夏休みに実行してくださいと話したこと実行したでしょうか。 
1 朝早くおきて,朝ご飯を食べて下さい。・・・頂きます。  「ごちそうさま」「感謝の心」
2 体を鍛えることを意識して実行して下さい。1日に1回は日光を浴びて下さい。
3 一日の中で最低1回は,家事手伝いをして下さい。「気づく人」
4 1週間の中で,1日で良いですから携帯電話を使わない日を決めて下さい。「何かが変わる」
5 ワクワクする感動の体験をして下さい。
このことを実行した生徒は,この夏休みに良い習慣や新しい才能をつくる機会になったと思います。

 2学期を始めるに当たり,心に留めておいてほしいことを3つ述べます。

 一は,諸君が学力を確実につけることに本気で取り組んでほしい。学校の本来の目的は学力を付けることです。授業に全神経を傾ける。 1日の始まりである朝を大切にし,登校してから1校時の始まりまで緊張感をもって有効に活用して下さい。
家庭学習は,どんなことがあっても毎日確保し実行して下さい。学力をつけるのに,家庭学習が不可欠です。
時間がないとき,復習,予習どちらを重視しますか。私見ですが,予習を重視します。
復習は,あくまで授業の内容の確認です。予習は,自学自習して,分からないところを学ぼうと授業に集中しますので効果があがります。学力も伸びると思います。
 一人一人が有している能力は違っていても,その差はそれほど違いません。努力という能力でカバーできる程度の差でしかありません。
 なぜ学ぶのかは,『本気』になって学ぶうちに自ずから分かってきます。それが分からない人は,まだ勉強の仕方が浅いのです。是非,本気になって下さい。

 二は,2学期は体育祭が10日,文化祭が29日,30日に予定しています。すでにその取り組みは始まっています。体育祭・文化祭なども誰もが得意な人ばかりではないと思います。例え苦手であっても,自分の役割や出番に,自分の力の限り精一杯に取り組めば,主人公になれます。その人の取り組みの程度に比例して,『感動』は大きくなります。
金八先生ではありませんが,感動とは,感じて動くことです。
2学期は,『感動』の学期として下さい。

 三は,毎日を心も体も『凛』と背筋を伸ばして生活して頂きたい。身体が真っ直ぐなら,心も真っ直ぐになります。諸君の内側にある心は,外見に必ず現れます。身だしなみが『凛』となれば,心もそれに付随して『凛』となります。この後,生徒指導部から2学期の指導方針が示されます。きちんと受け止めて頂きたい。
もう一度確認します。学力をつける。感動する学期。 『凛』と背筋を伸ばした高校生活を意識した二学期になるようにしましょう。 終わり。