一学期終業式講話要旨
           一学期終業式講話要旨
                                              2007.7.19
 
 通勤途上に「イエローハット」があります。「イエローハット」の創業者は鍵山秀三郎さんです。
昭和36年の創業のころ,貧しくて満足に食事が出来なかったそうです。パン屋さんに犬の餌として売っていたパンの耳をみかん箱一杯,当時10円買ってきて一週間食べて餓えを凌いだことがしばしばあったそうです。しかし,卑屈にならなかった。それは,「理想の社会を創る」という志があったからです。  その後,鍵山秀三郎さんは掃除哲学「心磨き」としてトイレ掃除の実践しています。
5つ理念で実践しています。
 1. 謙虚な人になれる
どんなに才能があっても、傲慢な人は人を幸せにすることはできない。人間の第一条件は、まず謙虚であること。
 2. 気づく人になれる
 世の中で成果をあげる人とそうでない人の差は、無駄があるか、な いか。無駄をなくすためには、気づく人になることが大切。
 3. 感動の心を育む
感動こそ人生。できれば人を感動させるような生き方をしたい。そのためには自分自身が感動しやすい人間になることが第一。
 4. 感謝の心が芽生える
人は幸せだから感謝するのではない。感謝するから幸せになれる。
 5. 心を磨く
心を取り出して磨くわけにいかないので、目の前に見えるものを磨く。特に、人のいやがるトイレをきれいにすると、心も美しくなる。
 この話を最初にしたのは,本校生もそういう行為で行動していることに気づいたからです。
 先日,朝,おばあさんがゴミ出ししていましたら,そのゴミ捨てを手伝った生徒がいたそうです。なかなか出来る行動ではありません。
17日の野球応援においてもそうでした。選手は日頃の力を出し切り,古河一高に勝利しましたことも大変嬉しかった。しかし,私がもっと嬉しかったのは,野球部員が応援していた姿をみて, 明秀野球部はレギュラーと応援に回った部員が本当に楽しそうに応援した姿をみて,「本当に仲の良いチームですね。」と私の側で話していたご夫婦の会話を聞いて,他人を感動させる野球部員を誇りに思いました。
高校野球は,これからです。明日から3回戦。グランドの選手とスタンドの生徒が「心を一つ」にし、全校生徒のエネルギーを結集し,野球の神様が 明秀にほほえんでくれることを期待します。
 
 今年は,4月に全校で目標を設定し,学校生活をスタートしました。
夢実現の『志の樹』が育っていますか。そうであるなら,どの学年も最高の状態で夏休みを迎えられるずです。
 もし,そうでないなら夏休みを前に,目標を再度検討し,無理のない計画をたて直し,夢の実現に近づけるように努力して下さい。
「一見,他人から見たなら,つまらなそうに思える小さな行動を根気よく積み重ねること。」「イエローハット」鍵山さんは,トイレ清掃から哲学を生み出し,今では,日本中を美しくする運動に発展しています。
根気のない根に花は咲きません。肝に命じて下さい。

今日で一学期を終了します。

 一学期の通知表が渡されますが、それは先生方が君達の一学期の学習に対して与えた評価です。君たちの努力の結果ですので真摯に受け止めて下さい。
 3年生は自覚していると思いますが,敢えて言います。進路決定のための大変重要な夏休みとなります。「夏休みを制するものが、受験を制する。」とよく言われます。他人との競争の前に,自分自身に打ち勝つことが大切です。苦しいには自分だけでない。日本中の高校3年生が同じです。

 私から,諸君に夏休みに次のこと実行してくださいと申し上げました。

1 朝早くおきて,朝ご飯を食べて下さい。・・・頂きます。
  ごちそうさま     「感謝の心」
2 体を鍛えることを意識して実行して下さい。1日に1回は日光
  を浴びて下さい。
3 一日の中で最低1回は,家事手伝いをして下さい。
               「気づく人」
4 1週間の中で,1日で良いですから携帯電話を使わない日を
  決めて下さい。    「何かが変わる」
5 ワクワク,感動の体験をして下さい。
6 最も大事なこと。九月一日に生徒諸君が一人も欠けることな
  く元気で顔を合わせられることを、願っています。

                                             終わります。