平成19年度1学期始業式あいさつ

    平成19年度 始業式あいさつ(校長訓話)       4月6日 ・・・                                                       
 新2年生・3年生の皆さん,今日から,平成19年度の新学期が始まります。
  さて,終業式で,今年から県北一の進学校を目指すことに全校あげて取り組むので,この春休みに自分自身を見つめて直して下さい。 さらに,明日,新入してくる後輩が憧れ,尊敬の念を抱くよう,夢と希望を持って,明るき,爽やかに,さらに真っ直ぐに伸びた青竹のように「凛」とした姿を示して頂きたいと話しました。
 

  いまの諸君の気構えどうでしょうか。

  先日,「未来のきみが待つ場所へ」というタイトルの本を手にしました。すでに読んだ方もいると思います。  宮本延春先生ご自分自身を書いたものです。現在は,愛知県の豊川高校の先生です。 
 先生は,小学校の時は,来る日も,来る日も,まるで虫けらやゴミくずのように扱われたそうです。いじめを体験しない人にはその苦しみは絶対に分からないとも書いています。当時の先生や友人,誰も助けてくれず,自殺未遂も・・・・当然学校にも行けません。ですから,中学校の成績はオール1。中学1年生まで九九が分からなかったそうです。

  23才の時,仕事でどうしてもクレーンの資格が必要で試験を受けましたが,九九も満足できないのですから,分数は全く分からなかったそうです。  そんな彼氏に,彼女も呆れ,別れようと思ったそうです。しかし,パズルなどは誰より素早くできる。彼は決して頭は悪くないと考え直し,彼女が「NHKのスペシャル番組のアインシュタインのロマン」のビデオを貸しました。「わかったら連絡してね。」と言いながら・・・その「アインシュタインのロマン」のビデオに感動し,人生が変わり始めたのだそうです。
  24才で豊川高校に入学,猛勉強し,27才で名古屋大学に合格。そして母校の豊川高校の先生になっています。・・・・・
  その宮本先生が振り返るには,今,自分がしていることは本当に自分がしたいことなのか。将来後悔がないか。このことを必死で考えたそうです。その事に,応えられるのは未来の自分にしかない。その未来の居場所は,いまの自分が決めるしかないということです。
  自分の進路を決めなくてはいけない瞬間に必ず誰も出会う。その時,頼りになるのは,君の持っている「目標」この目標があるのとないのでは,天と地ほど違うということが書かれていました。
  目標を見つけることは簡単でなく,安易に決断できないこともあれば,何かに迷うこともあります。そんなときは,前に進むための物差しは「後悔」を基準とする。やった後悔とやらない後悔。やった者には結果が残る。やらなかったら者には可能性は残しますが,何の結果も残さない。あのときやっておればよかったとかの後悔だけはしたくなかったと書いています。

 
今年から,君達に目標管理をする「夢実現シート」の活用を導入します。後日,担任の先生から説明があります。

 今日,私と最初に会った生徒がいます。立って下さい。

  佐藤俊君ですね。 今年の目標を述べて下さい。
 
    ありがとう。達成期待します。

  目標は,勉強に限らず,小さな目標でも,他人には価値のない目標でも良いのです。必ず君だけの目標がどこかにあります。それを探して下さい。
 これからの1年間,お互いに励まし合って,元気にやりましょう。以上