大久保中学校PTA視察

6月28日(火)大久保中の保護者78名が,真夏を思わせる大変厳しい暑さの中,視察に訪れました。AVルーム室にて募集部係教師が学校の概要説明し,その後,施設を見学して頂きました。
※視察後,PTA委員さんより丁重なるお礼状をいただき感激しているところです。

(校長挨拶全文)

 皆様,こんにちは
 本校を視察校に選んで頂き誠に有り難うございます。この4月から校長になりました中原 昭です。どうぞ宜しくお願い致します。

 本校は,平成8年度に男女共学を導入して,今年で10年目を迎えることができました。男女の割合は6対4です。以前の女子校のイメージとは全く変わりました。進学実績も今の春に卒業しました生徒の進路状況は,国公立大学に12名,私立大学に82名の合格をしています。就職にしましても希望者のうち97パーセント70名が仕事に就いて元気に働いていると思います。

 最近高校生の痛ましい事件が相次いでいます。教育関係者として大変心を痛めています。どの家庭でも起こり得る厳しい現実があるということです。青年期は,人生の中でも一番心身ともに発達し,特に『心の揺れ』が大きい時期です。保護者や先生は,腫れ物を触るように扱ったり,過度の期待を押しつけたり,逆に放任にしたりしてもいけないのです。

 私は、ティーチよりコーチが求められているのではと思います。子供の個性を的確に捉え,適切なアドバイスする名コーチが求められている時代ではないでしょうか。

 話は変わりますが、6月23日に東京で「学力向上のセミナー」に参加してきました。セミナーの講師のネーミングはいただけないものでした。「お買い得の学校」の薦め。何かといいますと入学はさほど難しくない学校でも、卒業するときには、生徒個々の能力に合った指導で、入学では考えられない進路を決定する学校を言うのだそうです。露骨な表現ですが内容は、確かなものでした。

 さて本校は、来年度の入学生から新しい教育課程の実施と同時に「普通科」を全クラス特進コースと改めます。進路目標も大学進学により力点をおきますが,進路選択の導入、学校行事の精選,授業時間の確保などを行い「確かな学力」と共に「一人一人の個性に応じた進路実現」を可能にする取り組みを実施します。
 特進化ですので,優秀な人材を育成するために大学進学準備教育に特化した「特進としての普通科」は今日の社会状況,ことに私学に求められていると判断し全クラス特進とすることにしました。 しかし,県内の 「普通科」在籍の46パーセントは大学進学とは無縁の生徒がたくさん在籍しているということも事実です。その点も考慮した特進化でございます。
 私は、学校の価値は、「大学進学実績」のみで決まるのではなく、「生徒の卒業時の満足度」で決まると考えております。入学した生徒が「その学校で高校時代を過ごしてよかった」と喜んで卒業していく生徒が多ければ多いほど学校の価値は高いと考えます。セミナーのキャッチコピーを借りれば「お買い得学校」になれたらと考えています。
 
 本日の視察を通し,少しでも本校のことを理解して頂ければ幸いです。そして,正しい情報のもとで,お子様に合った学校選びをしていただけたらと願っています。簡単ですが,挨拶とさせて頂きます。どうぞ宜しくお願いします。