多賀中PTA視察

多賀中の保護者約35名が午後1時本校に来校し,AVルームにて募集部係教師が学校説明をして応対いたしました。

○校長挨拶文(全文)

 皆様,こんにちは
 本校を視察校に選んで頂き誠に有り難うございます。この4月から校長になりました中原 昭です。どうぞ宜しくお願い致します。

 本校は,平成8年度に男女共学を導入して,本年度で10年目を迎えることができました。男女の割合は6対4です。以前の女子校のイメージとは全く変わりました。進学実績も今の春に卒業しました生徒の進路状況は,国公立大学に12名,私立大学に82名の合格をしています。就職にしましても希望者のうち97パーセント70名が仕事に就いて元気に働いていると思います。

 ところで,今日の教育の最大の課題はなんでしょうか。「確かな学力」を定着させる等いろいろ考えられます。私は、「若者に次代を担う自覚と責任を持たせること」だと考えています。フリーター・ニートの増加傾向に現れますように、若者の勤労観・職業観の希薄なことは明らかです。人は働くことによって自己を実現し、職業を通じて社会に貢献していくという基本的な人間としてのあり方を教えること,最近の教育用語では「キャリア教育」というそうですが,今の高校教育の最重要課題だと考えています。 

 このことを根幹に教育を推進するため来年度入学生からは,新教育課程の実施に合わせて、「普通科」だけとし,特進S・A・Bと改めます。

 進路目標も大学進学により力点をおきますが,「キャリア教育」を中核に据えた進路選択の導入、学校行事の見直し、授業時間の確保なども行い「確かな学力」と共に「個性に応じた進路実現」を可能にする取り組みを実施します。特進化ですので,高い学力を持った優秀な人材を育成するために大学進学準備教育に特化した「特進」は今日の社会状況,ことに私学に求められていると判断し全クラス特進といたしました。

 そうは言いましても 県内の 「普通科」在籍の46パーセントは大学進学とは無縁の生徒がたくさん在籍しているということも事実です。その点も考慮した特進化でございます。

 私は、学校の価値は、「大学進学実績」のみで決まるのではなく、「生徒の卒業時の満足度」で決まると考えております。入学した生徒が「その学校で高校時代を過ごしてよかった」と喜んで卒業していく生徒が多ければ多いほど学校の価値は高いと考えます。「特進化」により,進学実績の向上は目指しますが生徒の「職業を通じて社会に貢献していくという基本的な人間としてのあり方,キャリア教育としての進路指導」にも重きをおいた教育をしていくことを強調しておきます。

 本日の視察を通し,少しでも本校のことを理解して頂ければ幸いです。そして,正しい情報のもとで,お子様に合った学校選びをしていただけたらと願っています。 簡単ですが,挨拶とさせて頂きます。