生徒の個性を『泰山木』にしてはいけない

教頭先生に「珍しい花が咲いているよ」と教えられ,本校の正面玄関の右の校舎側に行ったところ,大きな白い花が咲いていました。
30年近く勤務していたのに木があることだけで,木の名前や花が咲くことすら気づこうとしませんでした。
教頭先生も同様に今日初めて気づいたとのことです。

不思議な気持ちになりました。
学校のことは知っているようで見逃していることがあることを気づかせて頂きました。

正面玄関前にて

<大阪百樹より>

タイサンボクは北アメリカ原産のモクレンで、日本へは130年ほど前に導入されました。裏側へ反りかえった葉は硬くて大きく、表面は黒緑色でツヤツヤ光り、裏面は鉄サビ色のフェルト状の毛で被われています。日本の気候にうまくマッチしたのか各地で大木になり、ちょうど梅雨時分に白い大きな花を咲かせ、和歌や俳句にもうたわれるなど人々にたいへん親しまれています。

ゆふぐれの泰山木の白花はわれのなげきをおほふがごとし  斎藤茂吉

六月の青葉ぬらして降る雨のなかにも匂う大盞木の花  宮原あつ子